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プロフィールに代えて その3

2016.07.20 水曜日

 

芸術活動を通して得てきたものについて書こうと思います。

 

まず、小学生の頃から、学校以外の場所に同い年の仲間がほとんどおらず
(丙午生まれなので、そもそも同い年人口が少ないんです)、
たくさんの稽古事(バレエ・声楽・ピアノの他にも色々やってたので)をしていたことで、
家族以外の人々と過ごす時間が、圧倒的に多かったこと。
そして、幅広い年齢層の人々と多くの時間を過ごしていて、一緒にひとつの作品を創りあげていたこと。

 

舞台というのは、ご存じのように、一発勝負の世界。
幕が開いて、そこにお客様がいらしたら、何があっても舞台に出ていかなくてはならない。
舞台に立ったそのときには、練習不足、体調不良などの一切の言い訳は通用しない。

そして、舞台では、どんな突発的な出来事も起こりかねないこと。

例えば、経験したアクシデントと言えば、
・緞帳(どんちょう)が突然開かなくなる
・天井から吊るして飛ばすはずだった人形が飛ばない。
・セットを使って演技しようとして近づいていったら、誤っていつもと違うセットが置いてある。
・毎晩、機材&音響を運んで追いかけて移動してくるトラックが、アクシデントに見舞われて、
必要な機材が届かない。

などなど。も~本番中であっても、容赦なく臨機応変を要求されることだらけです。
おまけに、何てったってこちらはまだ小学生ですからね。

 

ついでに言うと、演出家をやってる校長先生は、やたら芸術家肌で、感覚人間で、
白いものも黒とか言うし、

練習中にへまをすると、
下手くそーー‼
やめちまえー‼的なことを怒鳴るんですよ。全出演者の前で。

何度も言うけど、こちらはまだ小学生ですから。
まぁ当時は、自分はまだ小学生だから~とか思っていませんでしたがね。
怒鳴られても、ヘマした自分がまずかったなと思うくらいで。

 

こういう経験を積み重ねていたおかげで、

つべこべ言わずにそのときやるべきことをやるしかない。
待ったなしの状況に陥ったときは、とっとと覚悟を決める以外にない。
ということに対する訓練はばっちりでした。

あと、芸術家肌(別の言い方すると、俺さまとか、理不尽とか、お子ちゃまですね)的な人に対する免疫力も鍛えられました。

 

なんか…小さい頃から何かの修行みたいだな…
結構ね、他にも修行のような経験が多いんですよ。幼い頃は特に。

 

とはいえ、あの緞帳があがるときの高揚感とか、何かにつながる感じとか、
緊張感が官能につながる感じとか、
拍手の中で緞帳が降りていくときの感動&達成感とか。

本当にいまから思うと、宝物のような経験でしたね。
当時はそれを全然特別なこととは思っていなかったけど。

これらが、どれほど今に役立っていることか…

 

 

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