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我が家の近所のとんでもなく急な坂

2017.08.17 木曜日

道を歩いているとき、
あなたはどこを、何を、見ていますか?
或いは、何を見て歩きたいですか?

 

どうしてそんなことを言うかというと、
私は、自宅の近所では圧倒的に空を見て歩くことが多いということに、
あるとき気づいたからです。

 

自宅から最寄駅の目黒までの間に、
行人坂というとんでもなく急な坂があります。

あまりに急勾配なので、初めて見たときはかなりびっくりしたものです。
なかなか体力が試される坂でもあります。

 

こちらが広重の描いた行人坂。
ここらは古くから人通りの多いところだったらしい。

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目黒駅までは
権之助坂という比較的緩い坂
(若干距離が増えるのですが)もあるし、

さほど変わらない距離のところに不動前という駅もあって、
こちらまでの道はまっ平らです。

なのに、
私は圧倒的に行人坂を使います。
急なのは別として、好きだから。
(駅に一番近いのもあるけど)

 

なんか…人通りは多いのに、
いつも晴れ晴れとした気持ちで歩けるんですよね。

それが何故なんだろう?と考えたとき、
坂があまりに急勾配な故に
上がるときも下るときも、目の先に空がある。
ということに気づきました。

 

坂に行くまでには、目黒川があって
太鼓橋というわりと広い橋がかかってて、
ここもなかなか見晴らしが良いのです。

 

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こちらも広重。かつての太鼓橋。

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橋を渡ると、先ごろホテルの冠を掲げた雅叙園。
坂の途中には、大黒天をお祀りするお寺があり、ホリプロがあり
(坂沿いの壁に常時、直近のお芝居の巨大なポスターが貼ってあるのです)。

このあたりは、坂がとんでもなく急なことさえ除けば、緑が多く
春には桜だらけ。秋は銀杏の鮮やかな黄色。

 

平らな道を歩いているときに、人や道路、車に目がいきやすいのに比べて、
坂道では、視界に入る空や街路樹の分量が多い気がする。
だから好きなんだよね~

 

と、言う話を父に話したら、
いたく気に入って
「そうだねぇ。『坂の上の雲』だよね
と何度も言っていた。

 

え?『坂の上の雲』(小説の題名ね)??
なるほど、それを連想するか・・・
なんか違うんだけど、まぁいっか・・・と。

 

ちなみに『坂の上の雲』とは
作者曰く、坂の上の天に輝く雲を目指して一心に歩むが如き
当時の時代的昂揚感を表したものだそうで、

ドラマのオープニングで、毎回渡辺謙のナレーションで

「近代日本を作るため、青雲の志を抱いた彼らは、あくまで楽天的であった。
上ってゆく坂の上に一だの雲が浮かんでいれば、彼らはそれをつかまんとして
上ってゆくだろう……」

と語っていたそうです。

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